人間が死ぬことを覚悟するとき、過去2回の経験
鬱病のひどい時期、今年(2008)の2月から3月にかけては毎日自分で自分自身を死なすことを考えていましたが、今では自殺を考えることは全くなくなりました。
ふと思い出したのが、自分が客観的な状況で自分自身が判断して「確実に死ぬ」と覚悟を決めたことが2回あったことです。
最初は1999年の7月、オートバイで北海道の旅をしていたとき、土砂降りの日没後、紋別郡西興部村のウェンシリ岳のキャンプ場でばったりとヒグマと出会ったときです。キャンプ場の角を曲がると目の前にヒグマが立っていました。人間としてではなく、動物としてこれは「喰われる」と覚悟を決めました。動物としての恐怖を感じた記憶は今でもはっきりと頭の中に残っています。幸い、ヒグマが逃げてくれましたが、初めて死を覚悟した瞬間でした。
二度目は2002年の5月、富山県から新潟県にかけて、やはりオートバイで旅をしていたときに北陸道を走っていたときのことです。対面通行のトンネル内で突然、対向車線から車が1台追越をかけるためにわたしの目の前に飛び出してきました。逆走です。距離ははっきりとは覚えていませんが、数百メートルだったと思います。100km/h近い速度で双方が走り寄っているので衝突までは数秒の時間しかかからない距離です。
トンネル内なので路肩がありませんから、わたしの方としては避けようがありません。飛び出した対向車が自分の車線に戻る以外にわたしが助かる道はありませんでした。このときはっきりと死を覚悟しました。人生に未練は感じませんでした。自分はここで死ぬんだなと思っただけです。
今でもはっきりと覚えているのはアクセルを全開にして猛烈に加速をしたことです。人間が死を覚悟したときに、その人の真価が問われると言いますが、わたし自身も驚いたことに、臆病になったり恐怖を感じたりはしませんでした。
鬱病では毎日が自殺の願望との戦いでしたが、幸い、それにも打ち勝つことが出来ました。
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